序章 Day.3「目指す場所」

この記事を読むのに必要な時間は約3分です。

 

▷再生ボタンを押して音声でも学んでください)

 

 

私が時間とお金をかけてきたものに

どれほどのリソースを配分してきたのかは

自分でも把握できていませんが

 

結果的に得たものは

自らの不健康ということは

身に染みて分かりました。

毎日、口が乾いて目が覚める

朝起きて、体が重い

昼前になると、猛烈な睡魔が襲う

昼休みにはウォーターベッドで

全身をマッサージしてからじゃないと

午後の外来にも立てない

 

一体、自分の体が

どうなっているのか

 

糖尿病予備軍かそれなのか

とにかく日々がだるかったです。

 

世界的にも有名な

名だたる達人の治療を受けてきて

 

自分の体のケアを委ねて

 

それを習い真似た施術法で独立開業をして

今、自分の医院は繁盛しているのだから

 

私は成功者だ

なんて

 

そんな勝手な勘違いをして

訳もわからないプライドや

これだけやってきたという自己満足だけで

走り続けましたが、

 

病に倒れてからは

ものの見事に玉砕された感じで、

 

まるで超一流と評判の

エリート整備士に

 

大切な車を

毎日メンテナンスをしてもらいながら

連日過酷なレースに出場し続け、

 

気がついたら

走れない状態になるまで

エンジンがやられていたかのような絶望感

 

実際に自分が

達人から受けてきた

 

世間でも評判の施術を

 

多くの時間と費用をかけて

全国の有名な先生方から習い覚えてきて

 

患者さんに施してきた13年とは

一体何だったのか

 

走り続けたというエゴだけで

 

もしかしたら同じように自分の施術で

自分の患者さんをも壊してきたんだと

 

深い思い悩む時期になって

私の手は何度も止まりました。

 

施術中に患者さんを触れなくなるのです。

 

触ったら壊れる

 

余計なことをしたら

患者さんの健康を損ねる

 

そんな思いが常にブレーキをかけました。

 

様々な施術を受けてきて

自らの体を壊し、

 

人体というものを

知れば知るほど

 

患者さんに触れるのが怖くなるという

学びの末の後遺症です。

 

目指していた場所とは?

 

世界一の治療家になりたくて

やるからにはトップを目指して

 

全国でも知名度の高い

有名な先生方に師事して

 

ただガムシャラに追いかけて

 

ほら、君が目指したゴールは

すぐそこだよ

 

と言われていたような

気持ちでさえいました。

 

実際は

目指していた灯りの方角が成功ではなく

 

地獄火だった

 

大火傷をしてから気がついた

という

 

私にとっては

あまりにも大きな経験です。