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脳はものすごい精度をもち、
人間が作った
スーパーコンピュータも敵わない
「最高最速のコンピュータ」という
位置付けにいます。
脳には
秘めた可能性があるため
最先端の学問分野として
学者たちが挙って
このテーマを研究しているのです。
アカデミックでは
もちろんですが、
現在は
企業も「脳科学」の分野に
熱心に取り組んでいます。
ロボット工学や機械工学では
AI(人工知能)が
最も注目の的になっていて、
ソフトバンクのアンドロイド
ペッパー君などは
当時の最先端でした。
現在では見間違えるほどの
精度の高いアンドロイドが、
中国などで作られています。
お隣の韓国では
政治家の不祥事が続き、
民衆にとって
最も合理的な判断を下せる
「AI政治家」なるものが、
なんと国家プロジェクトとして
進められています。
そして、
あのGoogleでは現在
世界中から
ロボット工学の権威を買収していて、
世の中が驚くような
ものすごいチームを作っています。
このようにして企業は
特に可能性のある分野、
いわゆる「脳科学」について
かなりの力を入れています。
分野の違う「経済学」でも
人間というのは
合理的な判断を下せる
という基準の元に
研究がなされていましたが
今ではここに人間の心理が働くという
不合理性をふまえて
脳科学によって
「行動経済学」という
学問体系にまで昇華しています。
人間というものは
損する確率と得する確率が
50:50だったとしたら、
損する方により重きを置く
「損失回避」というものが働きます。
これはプロスペクト理論で
有名になりましたが、
このように
脳科学というのは
ありとあらゆるところで
取り入れられています。
宗教や神学でも
自由意志や決定論というものを
これからは
脳科学的な見地に合わせていく
という動きが進んでいます。
これだけ
ものすごい可能性があり
ものすごい研究が
進んでいるにも関わらず、
実は、ほとんどの人が
脳科学について知らないのです。
というより、
それを学ぶ機会がないようです。
ゆえに
多くの誤解とか形式的な理解で
止まっている人がたくさんいるのです。
なので、逆をつけば
ものすごくレバレッチが効きます。
「脳科学」は最先端で重要度が高いのに
誰もが勉強していないので、
ちょっとの事を正しく学ぶだけで
その効果を発揮します。
脳科学は
血液型性格診断みたいに
印象論で語りやすい部分が
結構あって、
A型の人は几帳面で
B型はひょうきんもの、みたいな
その世界でも
右脳人間、左脳人間という
区分分けをしたりとか、
そういったキャッチーで
形式的な話をする人が多く、
それが蔓延しているのが
いまの日本の実状なのです。
そもそも右脳と左脳というのは
相違点よりも共通点の方が
はるかに多いですし、
「脳梁」という組織を介して
右と左は同時に働いているので、
巷でよく聞く
右脳と左脳の区分分けは
全くもって
本質的ではないです。
あるいは
「脳の機能は10%しか使えておらず、
残り9割は眠っているままだ」
みたいに話す人もいて
それを鵜呑みにして
信じている人もたくさんいますが、
科学的な根拠は
今のところ存在していません。
脳というのは基本的に
全体を使って稼働します。
ただ、
「よくやることに最適化」
する性質があるので、
繰り返し行われることに関しては
省エネ機構のようによく働きます。
次のお話は、Day.28「ネットワーク構造」です。