睡眠の本質

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「睡眠」は、身体の

マクロ・マネジメントを語る上で

 

最重要命題の

一つとなっていますが、

 

現代の科学では

まだ解明されていない部分も多く

 

学者や専門家たちの間でも

意見が分かれています。

 

そのため、

 

このコンテンツで

紹介している理論は、

 

あくまでも私の個人的な

見解となりますが

 

帰納的かつ演繹的に

検証を繰り返した

 

普遍性の高いアイデアと

なっておりますので、

 

ぜひ部分的にでも

参考にしていただければ

幸甚です。

 

地球上で

「脳」を持つ生物は

 

全て例外なく

「睡眠」を必要としています。

 

そして、長時間

睡眠が取れなければ

 

障害が脳に現れ、

 

究極では

死に至ることが

確認されています。

 

生物にとって

睡眠という行動は、

 

命を危険にさらす

無防備な状態となり、

 

一見すると

 

活動が止まる

非生産的な行為

のように思えますが、

 

自然界の設計には

何一つ無駄なことなど無く、

 

そこには何かしらの

「必然性」が存在しています。

 

では、

 

「種の保存」を

使命としている生物が

 

大きなリスクを負ってまで

「睡眠」を取る理由とは、

 

一体なんなのでしょうか?

 

多くの方は「寝る」

という行為によって、

 

脳や身体を「休めている」

と考えていますが、

 

実際はその認識とは

全く異なる現象が

 

生体内で

起こっています。

 

確かに睡眠中は、

 

重力などの

物理的ストレスから解放されて

 

休息状態に

入りやすくなり、

 

細胞の修復や

免疫システムの調整が

体内で行われますが、

 

このような修復作業は

なにも寝ているときだけ

ではなく、

 

起きているときにも

実際には行われているようです。

 

目が醒めていても

安静にしていれば

 

体力回復は

行われますし、

 

ヨガの瞑想のように

意識を一点に集中する

「没頭没入状態」に入れば、

 

脳さえも休めることが

可能です。

 

このように、

 

疲労の回復とは

睡眠中に限らず、

 

覚醒時でも

行われているようです。

 

しかし一方で、

 

睡眠中の脳波には

覚醒時では観られない

 

激しい活性化があることも

観測されています。

 

この「脳の活性化」

による効果とは、

 

厳密にはまだ

解明されていませんが、

 

おそらく

 

日中に得た

膨大な情報量を整理して

 

記憶として

定着させているのだろう

 

と、推測されます。

 

脳を持たない

クラゲやミミズが

 

睡眠をとらない

という事実からみても、

 

「睡眠」の

真の目的とは

 

活動を止めて生み出した

リソースの全てを

 

脳に集中して

注ぎ込むことで

 

最短時間での

脳の整理を行なっている

 

という

 

ある1つの憶測に

辿り着くのです。

 

それは私たちの睡眠パターンを

観測することで、

 

全て説明がつくと

思います。

 

より深く理解できるように

なりますので、

 

次の講で

詳しく観ていきたいと思います。

 

→次の講「睡眠パターン」へ