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さて、
依存のメカニズムですが
本来、動物の欲求というのは
意志力がないと抑制できません。
ですが、逆に言えば
意志力さえ残っていれば、
通常の状態でも
飽和機構(満腹中枢)が働くのです。
なので普通は
ジャンクフードを食べ過ぎることもなく、
刺激を受け過ぎることも無いのです。
しかし、
ポルノ産業だけは
意志力があったとしても
飽和機構が働きません。
これは男性の方が
よりその傾向が強いです。
生物学的に言えば
オスの本能として、
なるべく「種の保存」を
効率よく行なっていこうとしますので、
目新しさに反応し続ける特徴を
持っているのです。
不謹慎極まりない話ですが、
ゴシップ芸能記事で
不倫のニュースが尽きないのも
生物学上そういった理由があります。
これは
「クーリッジ効果」と言います。
捕らわれた動物のオスは
メスの群れの檻の中にいれると、
交尾し続けます。
「種の保存」の使命のために
完全消耗するまで
ずっとです。
普通に生活していれば
そんなことは起こり得ないのですが、
この不自然な状況を
ネットポルノは作ってしまうのです。
1クリックで別のコンテンツ
1タップで好みの女性の動画
目新しさを求めて
スライドして次の動画
もう異常な状態ですよね。
ひとり部屋に籠って
様々なタイプの女性が映るサムネイルを
次々とスライド、タップしている行為は
群れをなす雌ライオンの檻の中に
まともじゃない雄ライオンがいる状況と
何ら変わりはありません。
異常行動
つまり「依存症」に陥っています。
これは意志力があってもなくても、
過剰摂取してしまうのです。
男の人は
本当に気をつけないと、
脳内が
どんどん破壊されていきます。
ネットコミック産業も
同じ仕組みで情報欲に働きかけ、
「続きが気になる」
「もっと読みたい」
という状況を作り出し、
男女問わずに、
脳を破壊していきます。
実はコロナ禍で、
最も業績を伸ばした産業は
ネットコミック産業です。
ステイホームが追い風となり、
日本だけで言えば
3200億円ものお金が動いています。
意志力が枯渇した夜に
脳がまともな状態じゃないときに
寝室でスマホを片手に
一話ずつ課金したコミックを
読む習慣のある方は、
本当にやめてください。
睡眠の質自体を悪くしますし、
眼の疾患が
近年大幅に増え続けているのには
私は何か関連があると
考えています。
このように、
過剰摂取を続けていくと
興奮した状態がずっと続いてしまい、
神経科学物質が過剰に分泌され、
脳内が破壊されていきます。
正直この業界に一度でも依存してしまうと
脱却するのは物凄く難しいです。
インターネットを開けば
このような広告は
たくさん載っていますし、
スマホを開けば
アプリケーションマークが
常に目に入ります。
視界に入ると、ついタップして
そのアプリ開いちゃうんですよね。
この業界への依存で
社会性不安障害とか、
記憶不全とか、
鬱になるリスクがかなり高まります。
私の知人も
常にスマホが手離せずに、
フライトを待つ空港内でゲーム
注文したランチが届く僅かな時間にもゲーム
セミナーが始まる直前までゲーム
飲み会の席でもテーブルの上に
スマホを置いて
ちょくちょく開いては閉じ、開いては閉じ
完全に
ゲームコンテンツの依存です。
興奮しすぎて枯渇した意志力では
あらゆるモチベーションが続かず、
人間的な脳が破壊されて
他人を羨んだり、
負けず嫌いに拍車がかかったり、
普段の発言が減ったり、
環境や状況に気持ちが負けてしまったり、
終いには外に出てこなくなったりで
彼のその後を心配していますが、
もうこういう状態になると
脳で正常な選択が出来なくなるので、
こちらからアドバイスを出しても
その意見すら逆効果となってしまいます。
周りで心当たりがある方は
くれぐれもご注意ください。
そして、
これら産業は
まだまだ新しい業界なので
こういった障害はこれから
たくさん見受けられると思います。
なので、私たちはなるべく早く
リスクを自覚して、関わり方を見直し、
アダルトサイトや
ネットコミック、スマホゲームなどに
費やしていた時間やお金を全て
「第二領域」へ
リソース配分するべきなのです。