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依存型ビジネスについて、
食欲に特化したものであれば
「ジャンクフード産業」が挙げられます。
ジャンクフードというものは
肉とか油、塩分や添加物を
絶妙に調合することで
カロリーを
どんどん供給していきます。
これが
意志力が枯渇している状態で
過剰供給されると、
「お腹いっぱい」という抑制機能が
働かなくなって、
過剰摂取をしてしまうのです。
実験では
ラットにハンバーガーを与え続けると
ラットは摂取をやめずに100%太ります。
ストレス大国のアメリカでは
国民の80%以上が肥満となり、
問題化しています。
それはまさに
ジャンクフード産業に拠るところです。
ジャンクフード依存の場合、
過剰摂取すれば
身体の体型が変わるなど
問題として
表面に出やすいので、
「自覚しやすい」という意味においては
比較的マシだと思います。
しかし、
性欲に特化して
提供するビジネスというのが
「ネットポルノ」になるので、
アダルトサイトのポルノ産業は
最大の脅威となります。
ネットポルノというのは
人間の性的な欲求に対して、
刺激をどんどん提供していくのです。
これも
もし意志力が枯渇した状態で
観てしまうと、
飽和機構の「お腹いっぱい」という機能が
働かなくなって、
「もっと観たい」
「もっと過激なものを観たい」
という心理状態になるのです。
しかも、
こちらのポルノ産業に関しては、
問題として「自覚しにくい」のです。
過剰摂取したとしても
身体に何か害が出るわけでもなく、
徐々に脳を蝕んでいくのです。
なので、
ほとんど自覚が出来ません。
こういった刺激や情報に関しての依存は
なにも男性だけではなく、
もちろん女性の方も対象となりますので、
注意が必要です。
ジャンクフードやポルノのような産業は
「生物全体の欲求」に働きかけているため、
人類全体が対象となっています。
なので、
資本主義の流れとして
このような業界には
選りすぐりの頭の良い人たちが
どんどん入ってきて、
業界自体を洗練させているのです。
その方たちに悪意があるわけでは
ありませんが、
結果として、
かなり洗練されてきています。
例えば、ジャンクフード産業というのは
添加物や油の研究から
絶妙なバランスをとり、
私たちが依存するように
デザインされています。
ポテトフライなどは
舌の上にのせた瞬間から旨味が広がり、
なるべく早くホロリとほぐれて
塩や油の刺激が脳内に送り込まれるように
作り込まれています。
あるいは
店舗もそうです。
どの店舗も同じ外観デザインにして
入りやすいよう考えられていたり、
接客マニュアルを作ることで
どの店に行っても同じサービスで
カロリーを供給してくれる場所
というような
習慣にしやすいように出来ています。
「シュガーホリック」なんていうのも
正にそうですが、
現代人は甘いものが大好きなので、
依存しやすいです。
しかし、
一度でも栄養学を学べば
それが人体にとって
あまり良くないと知るはずです。
それでも私たちが
甘いものを欲してしまうのは、
業界の仕組みが
洗練されているからなのです。