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脳のネットワーク構造
というのは
シナプスを通すまでは
意識的にやらなければいけないのですが、
一度シナプスが通ってしまえば
反復刺激されることで
固定化されますので、
あとは何もしなくても
大丈夫になります。
初期エネルギーが最大となる
この「慣性の法則」というものには
実は注意点があって、
プラスに働けば
もちろん良いのですが
なんと、マイナスにも
作用してしまいます。
悪い習慣や
悪い選択にも、
継続してしまったときに
そこで慣性の法則が
働いてしまえば、
ずっと悪いほうに
作用してしまうということになります。
これがまさに、
このコンテンツで
私が定義している「依存症」というものです。
「依存症」というのは
ものすごく危険な状態で、
悪い選択が
習慣化してしまい、
常にそちらを
優先しているような状態なので、
継続的にリソースを
第3領域や第4領域へ
配分し続けていることになります。
当然、
時間がなくなったり
お金がなくなったり
あるいは、意志力というものが
慢性的に枯渇してしまいます。
こうなってしまうと、
「何をするにもやる気が出ない」とか
「甘いものが我慢できない」とか
正しい選択が出来ない状態に
なってしまいます。
「依存症」をテーマにすると、
タバコとかアルコールみたいな
何か象徴的な依存を
想像する方も多いのですが、
悪い選択が
習慣化している状態なので
実際はもっと身近な日常に
起こっているのです。
この「依存症」なんですが、
複数の依存を
持ってしまっていたり、
あるいは特定の何かに
重度の依存をしてしまうと、
慢性的にストレスが
掛かっている状態となり、
脳の構造自体が変化していくことが
確認されています。
人間はストレスをあまりにも
受けてしまうと
脳の構造が変わっていくという
特性があるようです。
これは
ストレスホルモンの一種である
コルチゾールと呼ばれる神経伝達物質が
副腎皮質から
大量分泌されることによって、
人間的な脳が
破壊されていくことが確認されています。
例えば「海馬」と呼ばれる領域が
萎縮を起こしてしまったり、
前頭前野の構造にトラブルが出ることは
すでに報告されているのです。
あとは、ニューロンの減少や
新生ニューロンの生成が阻害されたり、
既存のニューロンが
早期に老化していくことも
確認されています。
脳の報酬系と呼ばれる回路が
破壊されてしまい、
「delta-FosB」と呼ばれる
転写因子が発動することで、
過剰摂取と渇望サイクルが
起こります。
「もっと欲しい、もっとくれ」
というような状態ですね。
「依存症」というのは
それ自体が悪いことだと認知しているのに、
それ自体が「第4領域」へリソースを配分している
良くない行為にも関わらず、
このように人間的な脳が
破壊されることで、
よりそれを欲してしまうような
「負のスパイラル」に入ってしまいます。
「それが悪いのは分かっているんだけれど
もっとそれが欲しい」というような状態です。
こうなってしまっている状態で
ビジネスでの成功を求めたり
円満な人間関係を気づいたり
という幸せの象徴を求めるのは、
もうアベコベの話であり、
いち早く
自分の「依存症」を見つけて
その自覚をして、
いち早く
脱却する必要があります。
次のお話は、Day.41「依存症」です。