2章 Day.33「学習のブースター」

この記事を読むのに必要な時間は約4分です。


 

 

explain : 説明する

express : 表現する

extend : 伸ばす

expand : 拡大する

explore : 探索する

 

全体から共通項を見つけて

自分の中で統合する。

 

「外に広げる」ニュアンス

 

この一つの仮定に

当てはまるものが他のにもないか

 

探る行為もまた重要です。

 

export : 輸出する

exclude : 除外する

 

確かに ex- が付く単語は、

外に広げているっぽいニュアンスが

あることに気づきます。

 

こうして仮説を

確証づけていくのです。

 

もちろん、

中には例外もあって

 

exist : 存在する

 

という仮説以外のところにも

意識は向けるのですが、

 

全体で見たときには

 

どうやら ex- が付くと

「外に広げる」的な意味合いになりそうだ

 

と、分かってきますよね。

 

ex- の単語1つでは意味がないので、

英単語をなるべくたくさん検証します。

 

すると、英単語に

共通する部分というのがかなりある

ということに気づいてきます。

 

例えば頭に un- が付くと

unhappy、unpossible、untouchable など

 

un- と発音して

「否定」のニュアンスになるのは

 

皆さんは既に気づいていましたよね。

 

こういう見方、こういうやり方で

成功者たちは物事を捉えて

考えています。

 

共通項を見る視点で

物事をどんどん見ていくと、

 

それがまさに

最も人間の脳に近い

 

脳の構造理解に根付いた

考え方になります。

 

なので、例えば

ex-plain : 説明する

という単語を覚えたときに、

 

派生して

com-plain : 不平をいう

という単語を学んだとしたら、

 

どうやら -plain というのが付くと

「発言する」的なニュアンスに

なるんだろうなと、

 

直感的に

気づくようになります。

 

このようにしてネットワークを

構築していくことによって、

 

全く新しい単語を見たときにでも

ある程度のニュアンスが

分かるようになってきます。

 

これは

1つずつ英単語を覚える方法では

気づけないのです。

 

短期的に見たら

1つずつ覚えていったほうが早いので

テストの点数はとれるのですが、

 

この面倒くさい作業を

やるかやらないかで、

 

あとからレバレッジが

効いてきます。

 

このように

部分・要素があったときに

 

これら全体に共通する事とは

いったい何なのか

 

部分から全体

あるいは

要素から法則を

 

見つけようとする作業のことを

「帰納法(きのうほう)」と呼びます。

 

逆に

全体の法則を定義して

 

さらに要素で

肉付けしていく作業のことを

「演繹法(えんえきほう)」と呼びます。

 

言葉は覚えなくてもいいですが、

 

部分と全体、全体と部分、

というのを

 

何度も意識的に

繰り返すことによって、

 

骨組みと肉付けを

進めていくことになります。

 

これをすることで

脳のネットワーク構造が

どんどん出来てきます。

 

一定の規模まで

このネットワークが構築されると

 

もはや

何を学んでも

 

どこかの部位と

繋がっていくのです。

 

このような

学習のブースター状態になると、

 

もはや海外ドラマを観ているだけでも

英単語が頭に入ってくる

 

海外に行って遊んでいるだけでも

ビジネスの本質が見えてくる

 

そんな状態になれるのです。

 

次のお話は、Day.34「意識と自由意志」です。

 

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