2章 Day.32「概念の対比」

この記事を読むのに必要な時間は約5分です。

 

 

認知言語学では

「世界はメタファーで出来ている」

 

そんな風に

言われていますが、

 

比喩表現とはまさに

理解の本質に根付いています。

 

「リンゴのようなほっぺ」

「シルクのような肌ざわり」

 

そういった2つの概念を

対比させるような表現です。

 

そういったことに

日々意識をすることで

 

頭の中に残りやすくなる

ということになります。

 

弁証法が

これに対応していますね。

 

テーゼがあって

アンチテーゼがある

 

統合しようとするならば

 

この2つに共通点や相違点を

見つけようとしなければ

ジンテーゼは生まれないので、

 

「弁証法」とはまさに

理解の本質に根付いている

 

ということになります。

 

勝てる投資家や

トップの経営者は

 

実はこういったやり方を

しています。

 

私が出会った中で

hiroaki という活動ネームの

FX投資家がいますが、

 

若いながらも成績が良く、

 

そのやり方を学ぶにも学べない

かなり多くのフィルターを

持っている人物です。

 

本当に勝てる投資家とは

このような方のことをいうのだという

 

お手本のような方です。

 

この人は

FX単体では決断せず、

 

決して1つの手法では

やっていません。

 

FXを学ぶときには

必ず別の投資も一緒に勉強し、

 

例えば

株とFXに共通点はないか、とか

 

または

異なる部分はどれくらいあるのかを

 

なるべくたくさん

見つけようとしています。

 

あるいは

FXと債権とか

FXと不動産とか

FXと現物投資とか

 

とにかくたくさん

統合していくのです。

 

自動システムと

手動で行うトレード

 

短期売買と長期売買など

なるべく弁証法的唯物論

統合しています。

 

特定の業界で

結果を出している人というのは

 

何か突発的なアイデアで

行動しているわけではなく、

 

こういった地味なことを

しっかりとやっているのです。

 

なお、「複数の概念の比較」

を行う際の注意点ですが、

 

色々な要素が出たときに

「これら全体に

共通するところは何なのか」

 

あるいは

「例外はないのか」

 

なるべく多くを

見つけ出す努力をするべきです。

 

例えば

英単語を覚えるときに、

 

多くの方は

1つずつを覚えていきますが

 

そういうことは

しないでください。

 

explain : 説明する

express : 表現する

extend : 伸ばす

expand : 拡大する

explore : 探索する

 

頭に ex- がつく

英単語を見たときに、

 

これら全体に共通する項目は

なんなのかを

 

気をつけて観察しましょう。

 

頭の ex- という部分は

全て同じなので、

 

その後に続く -plain や -press で

意味を分けていることに気づきます。

 

では、

 

この ex- が表現していることは

一体なんなのかを考えると、

 

私の場合では

「外に広げる」ようなニュアンス。

 

explain 説明したり、express 表現したり、

自分の考えを外に広げているような

イメージが湧きます。

 

extend 伸ばす、expand 拡大する、

というのは、そのまんまで

 

explore 探検する

というのも、

 

何か活動範囲を

広げているようなイメージ。

 

ex- という頭文字が付くことによって

その単語の意味とは

 

何か外に広げるような

ニュアンスのあるもの

 

という風に自分の中の

仮説が立つので、

 

イメージがつきやすく

なりますよね。

 

次のお話は、Day.33「学習のブースター」です。

 

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