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今から
30年以上も前に
カルフォルニア大学の
マリアン・ダイヤモンド教授によって
アインシュタイン博士の
脳の解剖実験が行われました。
バークレー校にある
ホルマリン漬けだった
アインシュタイン博士の脳を
薄さ20ミクロンに
スライスし、
特殊な染料に漬けて顕微鏡で観察した
その実験の内容は、
「Make the Connection」
という名の論文で、発表されたようです。
(原文見つからず、、、)
その論文中にある
ダイヤモンド教授の研究によると、
「アインシュタイン博士の
卓越した認知能力というのは、
グリア細胞の数だけではなく
繋がりによるものであった」
と、あります。
(興味のある方はこちらの記事へ)
画像は名古屋大学大学院理学研究科
生命理学専攻脳機能構築学研究室サイトより拝借
「グリア細胞」とは
ニューロンとニューロンの間の
回路をなしている細胞のことで、
つまり
天才と言われる
アインシュタイン博士の脳は
ニューロンの数が多いのではなく、
その間の「繋がり」が
すごく強固だったということです。
余談ですが
アインシュタイン博士の
脳のスライス標本の一部は、
日本人研究者2人の手にも
渡っているようです。
(参考までにこちらもどうぞ)
画像は 社)日本生物物理学会HPより拝借
つまり
何が言いたいのかというと、
私たちが
高い解釈能力を
手に入れるためには
「繋がり」
いわゆる
脳のネットワークを
構築していくべきだということ。
では、具体的に
脳のネットワーク神経回路というものは
どのようにして構築するのかを
説明していきましょう。
ちなみに、
神経回路のことを
専門用語で「シナプス」と言います。
私たちの脳は
外から何かの刺激を受けると、
脳の一部のニューロンが
発火します。
「発火」とは
電気的な興奮のことです。
そして
ただの1つのニューロンだと
活動しないのですが、
どこか別の部位のニューロンで
一緒に発火することによって
2つのニューロンの2点間に
電気が通ります。
これが反復した刺激によって
何度も何度も起こることで
この神経回路の
重要度が増していき、
脳でシナプスとして
固定される仕組みです。
脳は「よくやることに最適化する」
という性質があるため、
一度、繋がりができると
記憶にも残りやすくなります。
重要なのは
「主体的に反復させる」
ということです。
1回のみの発火だと
一時的な通電にしかならないので、
連続して発火されることによって
シナプスとして固定化されます。
次のお話は、Day.31「記憶」です。