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第二領域思考の概念を
身につけようとしても、
100%パーフェクトな人間というのは
存在しませんよね。
多分に漏れず
私も不完全な人間ですから、
第三、第四領域に
リソースを使ってしまいます。
特に疲れている時などは
無駄に使ってしまったりとか、
突発的な誘いに
乗ってしまうこともありますが、
要はそれをちゃんと目に見える形で
改善しようとしているかどうかです。
「気持ち」の部分がとても重要ですので、
肩の力を入れずにラクな姿勢で
取り組んでみてください。
とはいえ、このコンテンツでは
「第二領域思考」というものを
かなり多用しますので、
今後もそれをふまえた上で
話を進めていきます。
では、概念の共有の2つ目
ヘーゲルの「弁証法」を
説明いたします。
哲学用語では
aufheben アウフヘーベン
これは
進化とか発展の法則
進化、成長、発展、理解、解釈
あらゆるプラスの変化
ポジティブな
「Transformation(変革)」というものを
一つの理論体系にまとめ上げたものが
「弁証法」という理論になります。
元々は
哲学者のヘーゲルという人物が
体系化したものですが、
もっと古くは紀元前の
アリストテレスやプラトンの時代から
提唱されているような
普遍的な人間の価値観
または成功者の価値観
そういったものを示したのが
「弁証法」になります。
弁証法の中でも
特にもっとも重要なのは、
自分の意見とか自分の価値観に
相反する意見
いわゆるアンチみたいなものが
出てきたときに、
どのように対応したらよいかを
教えてくれる部分です。
具体的なお話をすれば、
例えば
ある男の子がいて
初めて
海外旅行に行ったとします。
そこで、
今まで触れたことのない
文化や風習
今まで観たことのない
景色を見て、
「海外はなんて素晴らしいんだ」
と感じたとします。
その男の子は、
豊かな国の日本に生まれたからには
みんな一度は海外旅行に行って
海外の文化を学ぶべきだと
思ったとしましょう。
一方で、
ある女の子がいて
小さい頃から京都の祇園で
舞妓さんとして働いていて
今までは気づかずに
いたけれど、
海外のお客様や先輩方から
日本伝統芸の良さについて聞いて学び、
「日本はなんて素晴らしいんだ」と
日本人であるからには
もっと母国の文化を学ぶべきだと
感じたとします。
こんなふうに
一見すると相反する意見
主張Aと主張Bのようなものが出たときに、
多くの人がやってしまうのは
「どっちが正しいんだろう」
と選択しようとしてしまうことです。
今回あげた例は
非常に分かりやすいのですが、
皆さんお分かりのように
もちろん立場によっても変わりますから、
「どちらかが正しい」とかではないです。
ちょっと挑発的なことを
もっと例えて言うならば、
人を殺してはいけない
人を殺してもいい
という極限的な意見でさえ、
時と場合によっては成立します。
死刑制度があったり
あるいは正当防衛で認められるケースも
無くはないです。
なので本質的に、
このような2つの意見が
出てしまったときには
どちらが正しいのか?
どっちがより真実なのか?
を選択しようとすると
それ以上の発展が
無くなってしまうわけです。
「弁証法」において
こういったケースで
2つの意見が出た時には
どちらも否定することなく
それをふまえて乗り越えて
1次元高い主張に昇華する
どうにか2つを統合できないか
というふうに考えていきます。
次のお話は、Day.19「正反合」です